
一条工務店の家って、バリアフリーはどうなんだろう?
どこにどれくらいの段差があるのか、実際の高さはどのくらいなのか…。
調べてみても具体的な数字や実例が少なく、イメージしにくいと感じていました。
我が家も将来のことを考え、一条工務店の平屋で建て替えをしました。
そこで今回は、玄関や室内の段差、お風呂や浴槽の高さなどを実際に計測してご紹介します。
「完全なバリアフリーなの?」「どこに段差があるの?」といった疑問に対して、リアルな体験をもとに正直にまとめました。
これから家づくりをする方や、バリアフリーをどこまで取り入れるか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
なお、本記事は規格住宅i-smileで建てた我が家の一例をご紹介しています。プランや建築時期によって仕様が異なる場合がありますので、参考のひとつとしてご覧ください。
バリアフリーを意識して家づくりをした理由
家づくりを考えたときにまず思ったのが、「この先もずっと安心して住める家にしたい」ということでした。
祖母の介護を経験し、段差が多い家の将来的な不便さを実感したことが、バリアフリーを考え始めたきっかけでした。
将来も安心して住める家にしたかった
今は特に不自由を感じていなくても、年齢を重ねると小さな段差や動作の負担が大きくなるとよく言われています。
実際に、これまで住んでいた築50年の家では、2階へ上がるには階段を上ることが必要で、各部屋の入り口にも小さな段差があり、将来も住み続けるには不便になりそうな点がありました。

せっかく新しく家を建てるなら、今だけでなく将来の暮らしも見据えておきたい
そんな思いから、バリアフリーを意識した家づくりをしたいと考えるようになりました。
平屋との相性がいいと感じた
今回の建て替えでは、二階建てから平屋にしたこともあり、バリアフリーとの相性の良さを感じていました。
階段の上り下りがなくなるだけでも生活の負担は大きく減りますし、ワンフロアで生活が完結することで、移動もシンプルになります。
また、平屋は構造的にも段差を少なくしやすく、バリアフリーを取り入れやすいと感じました。
我が家のバリアフリー仕様まとめ
まず結論からお伝えすると、我が家のバリアフリーは「完全に段差がない家」ではありませんが、日常生活で負担を感じにくい造りになっています。
実際に住んでみて感じたポイントをまとめると、以下のようになります。
・室内(廊下やドア部分)はほぼ段差なし
・玄関の上がり框(かまち)には段差あり
・お風呂の入口や浴槽にも段差あり
・階段は平屋のためなし
今回我が家は規格住宅「i-smile」を選んだため、バリアフリーを一から細かく設計したわけではありません。
ただ、室内の段差がほとんどないつくりは一条工務店の標準仕様となっており、特別に意識しなくても自然とバリアフリーに近い環境になっていました。
一方で、玄関や水回りなど一部には段差が残っているため、完全なバリアフリー住宅ではありません。
とはいえ、日常生活の中でつまずく不安や移動のストレスはかなり少なく、実際に暮らしてみて「無理のない範囲でバリアフリーになっている」と感じています。
ここからは、それぞれの場所について実際に測った高さや段差を詳しくご紹介していきます。
玄関まわりの段差や高さ

まずは、家の外から玄関に上がる階段についてです。
我が家は平屋ですが、完全なフラットではなく、玄関までに2段の階段があります。1段あたりの高さは20cmで、やや高めのつくりです。
実際に使ってみると、上り下りに大きな負担は感じませんが、将来的には将来的には負担に感じる場面もあるかもしれないと感じました。手すりやスロープの設置が必要になる可能性もあります。

玄関ドアを開けると2cmほどの小さな段差があります。

玄関で靴を脱いで上がる「上がり框(かまち)」の段差は20cmでした。
以前住んでいた築50年の家と比べるとやや低くなり、上がりやすくなったと感じています。ただし、完全にフラットではないため、小さなお子さんや将来的なことを考えると、手すりや踏み台があるとより安心かもしれません。
玄関ドアは開き戸タイプで、開口幅は75cmです。
実際に使ってみて、荷物を持っているときや家族で出入りする際の動きやすさに影響があると感じました。バリアフリーの観点では、引き戸の方が出入りしやすいとも言われていますが、開き戸でも今のところ大きな不便は感じていません。
ただ、将来的に車椅子の利用などを考える場合は、開口幅やドアの種類も重要なポイントになると感じました。
室内の段差(ほぼなし)

室内については、ドアの前後や部屋の境目には段差がありません。
特に意識して設計したわけではありませんが、これは一条工務店の標準仕様によるもので、自然とバリアフリーに近い環境になっていました。毎日何度も通る場所だからこそ、この“段差がないこと”の快適さは想像以上に大きいと感じています。

和室の入り口には数ミリほどの仕切りがありますが、日常生活の中で気になることはほぼないレベルです。歩いていてつまずく不安もなく、スムーズに移動できるのがとても快適に感じています。
廊下や各部屋への移動も、段差がないことでとてもスムーズです。
また、床がフラットでつながっていることで、掃除もしやすく感じています。掃除機やロボット掃除機も引っかかることなく使えるため、日々の家事の負担も軽減されました。

廊下の幅は77cmで、すれ違いも問題なくできる広さです。将来的に動きやすさという点でも、安心感のある設計だと感じています。
水回りのバリアフリー

お風呂の入口には、数ミリの仕切りと約2cmのやわらかいゴム部分があります。完全に段差がないわけではありませんが、実際に使っていて不便を感じることはほとんどありません。
水回りは水漏れ防止のためにある程度の段差が設けられることが多く、完全なバリアフリーにするのは難しい部分でもあります。

浴槽に入るときの高さは41cmです。

浴槽の深さは50cmでした。
またぐ動作はある程度の高さがあるため、足をしっかり上げる必要があります。今は特に問題なく使えていますが、将来的には少し負担に感じる可能性もあるポイントです。
浴槽内には手を置けるスペースがあり、縦型の手すりも設置されています。出入りのときに自然と体を支えられるので、安心感があります。
もしもの転倒時を考えるとそとから開けやすい引き戸の方が望ましいですが、規格住宅のため開き戸となりました。自由設計の方は、ドアの種類について検討してもいいかもしれません。

洗面所の入口についても、室内からの段差はありません。
日常的に頻繁に使う場所ですが、移動のしやすさや使い勝手で不便を感じることはほとんどなく、スムーズに出入りできています。

洗面台の高さは80cmで、かがみすぎることもなく、自然な姿勢で使える高さでした。
水回りは「段差が多そう」と思っていましたが、実際には必要最低限の段差に抑えられており、使いやすさとのバランスが取れていると感じています。
トイレのバリアフリー

トイレの入口も、室内と同様に段差がありません。出入りの際につまずく不安がないのは、日々の安心感につながっていると感じます。
頻繁に使う場所だからこそ、こうした小さな段差がないことの快適さは大きいと感じました。
トイレのドアは開き戸タイプで、開口幅は62cmです。
実際に使ってみると、日常生活では特に不便を感じることはありませんが、バリアフリーの観点では引き戸の方が開け閉めしやすいと言われることもあります。
特に体調が悪いときや、将来的なことを考えると、ドアの種類や開口の広さも意外と重要なポイントになると感じました。

トイレ内の広さは約78cm × 178cmで、横幅はややコンパクトです。
現在は特に問題なく使えていますが、将来的に介助が必要になった場合や、より動きやすさを重視する場合には、もう少し広さがあると安心だと感じる方もいるかもしれません。
ペーパーホルダーの上側(写真右側)には、手すりも標準で付いていました。
今回の我が家のように標準的な仕様でも日常生活には十分ですが、「どこまでバリアフリーを求めるか」によっては検討ポイントになる部分だと感じました。
実際に住んで感じたメリット
実際に暮らしてみると、バリアフリーの良さは思っていた以上に日常の中で感じる場面がありました。
段差が少ないことで移動がスムーズになったり、ちょっとした動作の負担が減ったりと、毎日の生活がラクになったと感じています。
ここでは、住んでみて実感したメリットを、具体的にご紹介していきます。
つまづく不安がなく、安心して歩ける
実際に住んでみて一番感じているのは、「つまずく不安がほとんどない」という安心感です。
室内に段差がほぼないため、歩くときに足元を気にすることがなくなり、自然に移動できるようになりました。
以前の家では、小さな段差につまずきそうになることもありましたが、今はそういった場面がほとんどありません。日常の中で意識しなくても安全に過ごせるというのは、想像以上に大きなメリットだと感じています。
掃除がしやすく、家事の負担が減った
段差が少ないことで、掃除のしやすさも大きく変わりました。
掃除機をかけるときに引っかかる場所がなく、スムーズに部屋全体を移動できます。ロボット掃除機を使う場合でも、段差で止まることがないため、効率よく掃除できるのが魅力です。
こうした日々の小さなストレスが減ることで、家事の負担が軽くなったと感じています。
将来への安心感がある
今すぐ必要ではなくても、「将来もこのまま安心して暮らせそう」と思えることも大きなメリットです。
年齢を重ねたときや体調を崩したときでも、段差が少ないことで生活の負担を減らせるのではないかと感じています。
完全なバリアフリーではないものの、今の段階でできる範囲の工夫がされていることで、長く住み続ける家としての安心感につながっています。
段差の少なさだけでなく、実際の住み心地も気になる方は多いと思います。夏や冬の快適さについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
実際に感じた注意点
実際に住んでみて感じるメリットが多い一方で、気になる点がまったくないわけではありません。
バリアフリーに近い住まいではありますが、すべてが完全にフラットというわけではなく、場所によっては段差や使い勝手が気になる部分もありました。
ここでは、我が家が実際に暮らしてみて感じた注意点について、正直にご紹介していきます。
玄関や水回りには段差がある
室内はほとんど段差がない一方で、玄関やお風呂などの水回りには段差があります。
日常生活では大きな不便を感じることはありませんが、完全にフラットな空間ではないため、場所によっては段差を意識する場面もあります。
特に玄関の上がり框や浴室の入口は、毎日使う場所でもあるため、将来的には負担に感じる可能性もあると感じました。
バリアフリーなところが多いですが、すべての段差がなくなるわけではないという点は、あらかじめ知っておくと安心だと思います。将来的には手すりやスロープの設置を検討してもいいかもしれません。
ドアは開き戸のため、将来を考えると工夫の余地あり
我が家では、玄関や浴室のドアは開き戸になっています。
普段の生活では特に不便を感じることはありませんが、バリアフリーの観点で見ると、開き戸は開閉の動作やスペースが必要になるため、将来的には少し負担に感じる可能性もあると感じました。
例えば、体調が優れないときや、手に荷物を持っているときなどは、引き戸の方がスムーズに出入りしやすい場面もあると思います。
今回の我が家は規格住宅のため選択できる範囲が限られていましたが、自由設計であれば、玄関や水回りのドアを引き戸にすることも検討してみると、よりバリアフリー性を高められると感じました。
完全なバリアフリーではないからこそ意識も大切
今回の我が家のように、標準仕様でも段差の少ない住まいにはなりますが、「完全なバリアフリー住宅」というわけではありません。
そのため、日々の生活の中でも無理のない動き方を意識したり、必要に応じて工夫を取り入れていくことが大切だと感じました。
ただ、過度に心配する必要はなく、「今の暮らしに合っているか」「将来に備えられているか」という視点で考えることが大切だと思います。
一条工務店を検討している方は、「やめた方がいい」という口コミも気になるのではないでしょうか。実際に建てて感じたメリットや注意点については、こちらの記事で詳しくまとめています。
まとめ|標準仕様でもここまでバリアフリーに近い家になりました
今回ご紹介したように、我が家は「バリアフリー住宅にしよう」と細かく計画したわけではありません。
階段をなくしたくて平屋を選び、一条工務店の規格住宅「i-smile」で建てた結果、標準仕様でも室内はほとんど段差のないつくりになっていました。
玄関やお風呂など一部に段差はあるものの、日常生活の中でつまずく不安や移動のストレスは少なく、「無理のない範囲でバリアフリーに近い家」になっていると感じています。
特別な工夫をしなくても、標準仕様でここまで配慮されているのは安心感がありました。
もちろん、よりバリアフリー性を高めたい場合は、ドアの種類や段差の調整など、自由設計で検討できるポイントもあると思います。
ですが、「どこまでやるべきか迷っている」という方にとっては、標準仕様の実例として、ひとつの参考になれば嬉しいです。
また、今回ご紹介したバリアフリーの住みやすさは、平屋にしたことも大きく影響していると感じています。
階段がないことによる移動のしやすさや、ワンフロアで生活が完結するラクさなど、平屋ならではのメリットも多くありました。
平屋のメリットについては、こちらの記事で詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。




